FXで損切りができない人必見!損切りすることで得られる4つのメリットとは?

FX

FXでトレードしていると、どうしても損切りができないという経験はありませんか?

損切りができないと、含み損が膨らんだり、ナンピンや塩漬けに陥ったりして、最終的に資金を失ってしまう恐れがあります。

では、なぜFXで損切りができないのでしょうか?

それは人間の心理的メカニズムに原因があるからです。

この記事では、FXで損切りができない原因として知られる「プロスペクト理論」と「サンクコスト効果」と損切りすることで得られる4つのメリットをお伝えします。

プロスペクト理論とは

プロスペクト理論とは、「人間は利益や損失に対して非対称的な感情を持つ」という心理学の理論です。

具体的には、

  • 利益よりも損失の方が感情的影響が大きい
  • 確実性や可能性によって感情的影響が変わる
  • 感情的影響は参照点(比較基準)によって変わる

という特徴があります。

例えば、

  • 10万円稼げた時よりも10万円失った時の方がショックが大きい
  • 10万円確実に得られるよりも20万円50%の確率で得られる方を選ぶ
  • 10万円稼げた時よりも20万円稼げそうだったけど10万円しか稼げなかった時の方が不満が大きい

という感じです。

このプロスペクト理論はFXトレードでも働くため、

  • 少額でも利益確定したくなる
  • 大額でも含み損放置したくなる
  • 持ち高や目標額に引っ張られてしまう

という行動パターンに陥ってしまいます。

これでは勝率やリスクリワード比が低下してしまいますね。

サンクコスト効果とは

サンクコスト効果とは、「すでに支払ったコスト(時間やお金)を無駄にしたくない」という心理現象です。

例えば、

  • 映画館で退屈な映画でも最後まで見てしまう
  • 高価な食事でもお腹満たしてしまう
  • 本当はやめたいけど、始めたことは最後までやり遂げる

という感じです。

このサンクコスト効果はFXトレードでも働くため、

  • 損切りせずにナンピンや塩漬けを繰り返す
  • トレード手法や資金管理に無駄な時間やお金を費やす
  • 相場の変化に対応できない

という行動パターンに陥ってしまいます。

これでは資金の減少や機会損失が発生してしまいますね。

プロスペクト理論とサンクコスト効果を克服する方法

プロスペクト理論とサンクコスト効果は、人間の心理的メカニズムであり、完全に消すことは難しいかもしれません。

しかし、FXで成功するためには、これらの心理的バイアスを克服する必要があります。

そこで、プロスペクト理論とサンクコスト効果を克服する方法を以下に紹介します。

1. 損切りポイントを事前に決める

損切りポイントを事前に決めることは、FXトレードの基本中の基本です。

損切りポイントを決めておくことで、

  • リスクリワード比が明確になる
  • 感情的な判断が減る
  • 含み損が膨らむリスクが減る

などのメリットがあります。

損切りポイントは、エントリー前に決めておくのがベストですが、エントリー後でも早急に設定するようにしましょう。

また、損切りポイントは一度決めたら絶対に変えないようにします。変えてしまうと意味がありませんからね。

2. 損切りルールを自分の手法や性格に合わせる

損切りルールは一つではありません。固定Pipsだったり、ボラティリティだったり、節目ラインだったり、インジケータだったりします。

どれも正解でも不正解でもありません。大事なことは、

  • 自分の手法や性格に合っているか
  • 統計的な根拠があるか
  • 守れるか

です。

自分の手法や性格に合っていない損切りルールだと、

  • 心理的負担が大きくなる
  • 無駄な損切りが増える
  • 利益確定時期も見誤る

可能性が高くなります。

統計的な根拠がない損切りルールだと、

  • 勝率や利益率が低下する
  • ドローダウン(資産減少)期間が長くなる
  • 信頼性や安心感が失われる

可能性が高くなります。

守れない損切りルールだと、自分の感情に振り回されてしまい、損切りのタイミングを逃してしまう可能性が高くなります。

損切りルールは自分で決めることができますが、以下のようなポイントに注意してください。

  • リスクリワード比を意識する
  • 損切り幅は相場のボラティリティに合わせる
  • 損切りポイントは節目やインジケータなどで客観的に決める
  • 損切りポイントは一度決めたら変更しない

3. 損切りした後は冷静に反省する

損切りした後は、なぜ損失が出たのか、どこで間違えたのか、どうすれば改善できるのかを冷静に反省することが大切です。

反省する際には、以下のような点をチェックしてみましょう。

  • エントリー時点で相場環境やトレンドを正しく把握していたか
  • エントリー根拠やロジックは明確だったか
  • 損切りポイントや利益確定ポイントは適切だったか
  • 感情的な判断や追従的な行動があったか

反省した結果をトレード日記やエクセルなどに記録しておくと、自分の弱点や改善点を見つけやすくなります。

また、損失トレードから学ぶことも多いので、悲観せずに前向きに捉えましょう。

FXで損切りするメリット

FXで損切りすることには以下のようなメリットがあります。

  • 資金管理がしやすくなる
  • 心理的ストレスが軽減される
  • 利益率や勝率が向上する可能性がある
  • 新たなチャンスを逃さなくなる

資金管理がしやすくなる

FXでは資金管理(マネーマネジメント)が非常に重要です。資金管理とは、自分の口座資金に対してどれだけのリスクを取るか、どれだけの利益を狙うかということです。

資金管理をする際に必要な要素の一つが「損失許容額」です。

これは一回あたりのトレードで許容できる最大限度額(%)です。

例えば、「口座資金100万円」と「1回あたり2%」と設定した場合、「2万円」までは損失でも許容範囲内ということです。

このように自分で設定した「損失許容額」内で損切りすることで、

  • 口座資金全体へ与えるダメージを最小限に抑えられる
  • 連敗時でも早期回復が可能になる
  • 過剰取引(オーバートレード)を防げる

ようになります。

損切りは資金管理の基本中の基本です。

自分の資金に見合った損切り幅を設定し、守ることで、長期的に安定したトレードができるようになります。

心理的ストレスが軽減される

FXでは心理的な要素も重要です。

感情に左右されずに冷静な判断ができるかどうかが、トレードの成否に大きく影響します。

損切りをしないでポジションを保有し続けると、相場がどう動くか不安になります。

また、損失が拡大するとパニックに陥ってしまい、さらに不利な取引をしてしまう可能性もあります。

損切りをすることで、一旦相場から離れて気持ちをリセットすることができます。

また、損失は最小限に抑えられるので、次のチャンスに備えることができます。

損切りは心理的ストレスを軽減する効果もあります。

自分の精神状態をコントロールすることで、トレードの質も向上します。

利益率や勝率が向上する可能性がある

FXでは利益率や勝率も重要な指標です。

利益率は1回あたりの取引で得られる利益の割合です。

勝率は取引回数に対して利益を出せた回数の割合です。

損切りをすることで、利益率や勝率が向上する可能性があります。

なぜなら、

  • 損失額を小さく抑えられる
  • 利益額を大きく伸ばせる
  • 不利な相場から早めに撤退できる
  • 有利な相場へ再度参加できる

ようになります。

損切りは利益率や勝率を高めるための重要な手段です。

自分の目標に合わせて、適切な損切り幅やタイミングを決めましょう。

新たなチャンスを逃さなくなる

FXでは常に新たなチャンスが生まれています。

相場は日々変化しているので、自分の予想とは違う方向に動くこともあります。

損切りをしないでポジションを保有し続けると、資金や証拠金が拘束されてしまいます。

また、相場に固執してしまって、他のチャンスに気づけなくなります。

損切りをすることで、資金や証拠金を解放することができます。

また、相場から一度離れて客観的に見ることができます。

損切りは新たなチャンスを逃さないための効果もあります。

自分の見込みが外れたら素直に認めて、次のチャンスに備えましょう。

まとめ

FXで損切りすることには多くのメリットがあります。

損切りは資金管理や心理的ストレスの軽減、利益率や勝率の向上、新たなチャンスの確保など、FXで成功するために必要不可欠な要素です。

FX初心者は特に損切りを徹底することが大切です。

自分で決めたルールや目標に沿って、冷静かつ迅速に損切りすることで、長期的に安定したトレードができるようになります。

FXで成功したい人はぜひこの記事を参考にしてください。

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