FX借金の落とし穴と脱出法|原因・対処法・予防策を徹底解説

FX

FXは、外国為替証拠金取引と呼ばれる投資手法で、少ない元手で始められる上に、レバレッジを使って大きな利益を得ることができます。

しかし、その反面、大きなリスクも伴います。

FXで失敗して借金を抱えてしまう人は少なくありません。

この記事では、FXで借金を作ってしまう原因や対処法について解説します。

FXで借金を作ってしまう原因

FXで借金を作ってしまう原因は主に以下の3つです。

  • 強制ロスカットが間に合わない
  • 借金で投資する
  • 追加入金で損失を取り戻そうとする

強制ロスカットが間に合わない

FXでは、証拠金という担保を入金して取引します。

証拠金の額の25倍まで取引ができることをレバレッジといいます。

レバレッジが高ければ高いほど、利益も損失も大きくなります。

そのため、証拠金以上の損失が発生しないようにするために、強制ロスカットというシステムがあります。

強制ロスカットとは、自動的に損切りされることです。

しかし、強制ロスカットは必ずしも間に合うとは限りません。

為替相場が急変した場合や週末や祝日など取引時間外に変動した場合やFX会社のシステムトラブルが発生した場合などは、強制ロスカットが遅れてしまう可能性があります。

その結果、証拠金以上の損失(追証)が発生してしまい、FX会社から追加入金を求められることになります。

追証の額が払えなければ借金をするしかありません。

借金で投資する

FXでは少額でも始められますが、高額の証拠金を入れれば大きく稼げる可能性もあります。

そのため、「一攫千金」を狙って借金してでも証拠金を増やそうとする人もいます。

しかし、これは非常に危険です。

思惑通りに利益が出なければ借金だけ残ってしまいます。

追加入金で損失を取り戻そうとする

FXでは追証(マージンコール)という仕組みもあります。

追証(マージンコール)とは、強制ロスカット前にFX会社から通知されるもので、「指定期日内に指定額以上の追加入金」すれば強制ロスカット回避可能です。

この仕組みはリスク回避策でもある一方で、「今下げている通貨はいずれ上がるだろう」という期待感から、追加入金を繰り返してしまう人もいます。

しかし、これも危険です。

感情に流されて追加入金をすると、損失がさらに拡大してしまう可能性があります。

借金をしてまで追加入金をすると、借金の額も増えてしまいます。

FXで借金を作ってしまったときの対処法

FXで借金を作ってしまったときは、放置せずに早めに対処することが大切です。

債権者から訴訟や差押えなどの強制執行手続きをされる前に、以下のような方法で解決を図りましょう。

  • FXは一時的にやめる
  • 債務整理を検討する

FXは一時的にやめる

FXで借金を作ってしまった場合、FXは一時的にやめることが必要です。

その理由は以下の通りです。

  • 借金問題の解決が先決
  • 感情的な判断でさらなる損失や借金を招く可能性がある
  • 余裕資金がない場合は投機的な投資は避けるべき

FXで借金問題に陥っている場合、その解決策を探すことが最優先です。

FX取引に時間やエネルギーを割く余裕はありません。

また、借金問題から逃避したり、取り戻そうとしたりする気持ちから、感情的な判断でFX取引を行ってしまう可能性もあります。

これではさらなる損失や借金を招くだけです。

また、余裕資金がない場合は投機的な投資は避けるべきです。

リスク管理がしっかりできていない場合、FXでは大きく負けてしまう可能性もあります。

債務整理を検討する

FXで作った借金も債務整理で解決することが可能です。

債務整理とは法律の手続きによって債務者の負担軽減や免除等の措置を受けることができる方法です。

債務整理には以下のような種類があります。

  • 自己破産
  • 個人再生
  • 任意整理
  • 特定調停

自己破産は、裁判所に申し立てをして借金の返済義務を全て免除してもらう方法です。

しかし、FXで作った借金は原則として免責不許可事由に該当するため、免責が許可されない可能性が高いです。

ただし、裁判所の裁量によって免責が許可される場合もあります。

その際には、借金の原因や現在の生活状況などが考慮されます。

個人再生は、裁判所に申し立てをして借金を減額してもらい、分割払いで返済する方法です。

一定の条件を満たせばFXで作った借金も対象となります。

しかし、月々の返済額や期間が決まっており、返済能力が必要です。

また、手続き費用や期間もかかります。

任意整理は、裁判所を介さずに債権者と直接交渉して借金を減額や分割払いにする方法です。

FXで作った借金も対象となります。

手続き費用や期間は比較的少なくて済みますが、債権者の同意が必要です。

また、利息制限法適用外の高利息分だけでも大幅な減額効果が期待できます。

特定調停は、裁判所を仲介役として債権者と交渉して借金を減額や分割払いにする方法です。

任意整理よりも手続き費用や期間がかかりますが、債権者から強制執行手続き(差押え・仮差押え・仮処分)等を受けることはありません。

FXで作った借金も対象となります。

FXで借金しないためには

FXで借金しないためには以下のようなポイントに注意することが大切です。

  • リスク管理を徹底する
  • 感情的な判断を避ける
  • 借金で投資しない

リスク管理を徹底する

FXではレバレッジや強制ロスカットなどリスク管理の仕組みがありますが、それだけでは不十分です。

自分自身でもリスク管理を徹底する必要があります。

具体的には以下のようなことを心掛けましょう。

  • 証拠金は余裕資金以外使わない
  • レバレッジは低めに設定する
  • ストップロス(自動損切り)注文やトレール注文(利益確定)注文等 を活用
  • 為替相場の動向や経済指標などを常にチェックする
  • 週末や祝日など取引時間外はポジションを持たない

感情的な判断を避ける

FXでは感情的な判断は禁物です。

欲や恐怖、執着や逃避といった感情に流されると、適切なタイミングで売買できなくなります。

具体的には以下のようなことを避けましょう。

  • 利益が出ているときに利確せずに欲張る
  • 損失が出ているときに損切りせずに待ち続ける
  • 追証(マージンコール)で追加入金を繰り返す
  • 借金してまで投資する

借金で投資しない

FXでは借金してまで投資することは絶対にやめましょう。

借金は利息がかかりますし、返済義務もあります。

借金で投資すればするほど、リスクも増えます。

FXでは余裕資金以外使わないことが大原則です。

4. まとめ

FXは手軽に始められる投資手法ですが、その分リスクも高いです。

FXで借金を作ってしまう原因や対処法を知っておくことが大切です。

また、FXで借金しないためにはリスク管理や感情コントロール、借金回避のポイントを押さえておく必要があります。

FXは自己責任の世界ですから、自分自身でしっかりと管理することが重要です。

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