FXという投資は、高いリターンを得ることができる反面、高いリスクも伴います。
特にレバレッジをかけることで、自分の資金以上に取引することが可能ですが、それは同時に自分の資金以上に損失を出す可能性もあるということです。
実際に、FXで大損してしまった人たちはどんな経験をしたのでしょうか?彼らはどんなミスを犯したのか?そして、どうやって借金地獄から抜け出したのか?
今回は、そんな衝撃的な体験談を5つご紹介します。
また、FXで大損しないためにはどうすればいいのか?初心者や勝てない人が注意すべきポイントや対策もお伝えします。
これからFXを始める方や、既に始めている方はぜひ参考にしてください。
FXで大損した人たちの体験談
体験談1:消費者金融から借りて300万円失った会社員Sさん
Sさんは、FXを始めてすぐに利益が出たことで自信がつきました。
そこで、「これならもっと儲けられる」と思って消費者金融などから300万円も借りて取引するようになりました。
しかし、その後は最初に勝てていたのがウソのように負け続けました。
資金が底をつき、借金だけが残ってしまったSさんは、「お金を貯めて、なんとかもう一度FXで取り返したい」と言っています。
Sさんが犯したミス
- 借金をして投資をしてしまった
投資は減っても生活に支障が無い資金で行うのが鉄則です。
借金をして元本割れリスクがあるFXをすることは非常に危険です。
返済期限や利息のプレッシャーから冷静な判断ができず、余計に失敗する可能性が高くなります。
- 儲かる前提で考えてしまった
投資に絶対儲かる方法はありません。
稼げる時もあれば、当然のように負ける時もあります。
そのため、損をした時を必ず想定して行動することが必要です。
借金をしてFXをすることは論外で、投資に回しても困らない余剰資金でFXを行うことが大原則です。
体験談2:妻に内緒で400万円失った会社員Fさん
Fさんは、妻に内緒でFXをやっていました。
最初はバレずにへそくりを増やすつもりでしたが、子供の貯金にも手を出してしまいました。
結果的に400万円もの損失を出し、八方ふさがりの状態です。
Fさんは、離婚になるかもしれないと言っていますが、いまだに打ち明けられずにいます。
Fさんが犯したミス
- 家族の理解が得られないままFXをしてしまった
FXは平日24時間動くマーケットですから、仕事の後や休日などに取引することが多くなります。
家族の理解がないままコソコソ取引をすることは集中力や判断力を低下させます。
また、負けた時の精神的負担も通常より大きくなります。
- 自分以外の家族の貯金にも手を出してしまった
これは前述したSさんと同じミスです。
FXはお金を減らすリスクがある投資ですから、必ず自分の余剰資金で行うことが必要です。
手をつけてはいけない貯金を切り崩してFXを行うと、負け分を取り戻すことに必死になり過ぎて平常心で取引ができず悪循環に陥ります。
体験談3:何の知識も無く800万円失った会社員Kさん
Kさんは、何の知識も無くFXに投資しました。
その結果、含み損が800万円に達しました。
このマイナスをリセットするため、思い切って損切すべきかどうか悩んでいます。
Kさんは、「何もできないままポジションを持ち続け、決断する勇気がありません」と言っています。
Kさんが犯したミス
- 勉強する前にFXをリアルで始めてしまった
FXは知識や経験がなければ勝てるものではありません。
自信だけでFXを始める人がいますが、大抵失敗します。
なんとなく儲かりそうという雰囲気だけで投資をしてはダメです。
FXを始めるのであれば、FXの基本から応用までをしっかり勉強してから始めてください。
- エントリー前に損切りポイントを決めていない
損切りポイントを事前に決めておくことはFXの鉄則のひとつです。
人間はいざ含み損を抱えると冷静な判断ができなくなります。
そうなると為替レートが反転するかもしれないという期待感だけで損切りを先延ばしにしてしまい、結果としてどうしようもないほど大きな損失に膨らむ可能性があるのです。
これはエントリー前に損切り注文をしっかりと入れておけば防げる話です。
ですから、エントリーする際には必ず損切り注文を入れることを徹底しましょう。
体験談4:ナンピン売りで100万円以上失った会社員Uさん
Uさんは、ナンピン売りをして含み損が100万円以上になりました。
ドル円の売りで入って、これが最後だ、これが最後だとナンピンを無限に重ねてしまいました。
Uさんは、「もうこれ以上は上がらないだろう」と思っていましたが、予想に反してドル円は上昇し続けました。
強制ロスカットも時間の問題で強く後悔しています。
Uさんが犯したミス
- 無計画なナンピンをしてしまった
ナンピンとは、含み損中でも同じ方向へ追加注文することです。
ナンピンは戦略的に徹底したリスク管理の下で行うのであれば有効です。
しかし、予想が外れたのにも関わらず苦し紛れにナンピンを行うのは悪手です。
平均取得価格を下げることで利益確定のチャンスを増やすように見えますが、実際にはリスクを増やしているだけです。
為替レートが反転しなければ、無限に損失が膨らむ可能性があります。
- 自分の予想に固執してしまった
FXでは自分の予想が正しいと思い込むことは危険です。
市場は常に変動しており、自分の思い通りに動くとは限りません。
自分の予想が外れた時に素直に認めて損切りすることが重要です。
また、自分の予想を裏付ける根拠や理由も必要です。ただ感覚的に「もうこれ以上は上がらないだろう」という判断は危険です。
体験談5:全資産1,000万円を失った会社員Sさん
Sさんは、FX投資に全資産1,000万円を突っ込みました。自分の能力を過信し、ハイレバで一攫千金を狙って1,000万円を失いました。
Sさんは、「自分だけは大丈夫だ」と思っていましたが、その考えが裏目に出てしまったと言っています。
Sさんが犯したミス
- 全資産をFXに投入してしまった
FXでは元本割れリスクがありますから、全資産をFXに投入することは非常に危険です。
万一大きな損失を出した場合、生活資金や将来設計などすべて崩壊してしまいます。
FXでは生活費や必要経費などから除いた余剰資金で行うことが基本です。
- 高レバレッジで取引してしまった
高レバレッジで取引することは利益も大きくなりますが、同時に損失も大きくなります。
特に相場が急変した場合、自分の資金以上に損失を出す可能性があります。
高レバレッジは大損の原因で上位になっているので注意が必要です。
FXでは低レバレッジでコツコツと利益を積み上げることが安全です。
FXで大損しないための対策
FXで大損しないためには、以下の3つの対策を実行することをおすすめします。
もし、あなたがFXという厳しい世界で利益を出して生き残りたいと本気で思うのであれば必ず意識するようにしてください。
対策1:自分の損切りルールを順守する
自分の都合で考えずに逆指値の注文で自動的に損切りしましょう。
エントリーの時に設定しておけば手動で行うよりも確実で損小利大となります。
予めどうなったら損切りをするのかを決めておき、そのルールに従うことが大事です。
ここが出来なければ大損して地獄を見ることになってしまいます。
対策2:含み益をしっかり伸ばす
1回の損切りと手数料を相殺できる程度の利幅を狙うことで、FXのトレードを改善できます。
ただ、中には利伸ばしが出来ない人がいるのですが、そういった人は圧倒的に「経験」もしくは「戦略」が抜けている場合が多いです。
経験不足や戦略不足は勉強や練習で補うことができます。
FXの基礎知識やテクニカル分析、ファンダメンタル分析などを学び、デモトレードや少額取引で実践してみましょう。
自分に合った手法や通貨ペアを見つけることができれば、利伸ばしも上手くいくようになります。
対策3:通貨ペアを選び間違えない
FXの通貨ペアはそれぞれ値動きが違います。
従って、自分に合っていない通貨を選ぶと大損につながってしまう可能性が高くなってしまいます。
おすすめは素直な値動きのドル円、ユーロドルとなります。
逆に突発的に動く新興国の通貨はハイリスクです。
ポンドも「殺人通貨」と呼ばれているのでアップダウンが大きいので注意が必要です。
自分のスタイルやリスク許容度に合わせて、最適な通貨ペアを選ぶことが重要です。
FXで大損を回避して利益を上げよう
FXで大損した人たちの体験談から学んだことは、以下の3つです。
- 借金をしてFXをしない
- 家族の理解を得てFXをする
- 勉強してからFXを始める
これらは基本中の基本ですが、意外と守られていないことも多いです。
FXは簡単に儲かるものではありません。しかし、しっかりと勉強して戦略を立てて取引すれば、利益を出すことも十分可能です。